みなさん空港に行ったときに一度は考えたことないでしょうか?
あのサラリーマン、プレミアムエリアの手荷物検査場使ってる。かっこいいな、
自分もプレミアムラウンジで食事を食べながら飛行機の出発を待ちたい
私も空港に行くたびに思います。
この記事ではそんなことを夢見る大学生に向けて、大学生が出費を限りなく抑えてANAの上級会員になる方法を紹介します。
ANAの上級会員資格(SFC)とは?
まず前提ですが、サービスを受けるにはANAの場合スーパーフライヤーズカード(通称SFC)という称号つきクレジットカードが必要になります。もちろんあのレベルの優待が受けられるということは、それなりの入会資格が必要になることは用意に想像がつくでしょう。
ではそのSFCを手に入れるためにはどんな条件があるのでしょうか?調べたところ主に二つの方法がありました。
ANA公式ホームページより引用 (https://ana-support.my.site.com/jajp/s/article/answers123ja)
なんだかよくわかりませんね。。。ただ調べた感じ、「プラチナサービス」メンバーになることが大学生にとっては最も達成しやすそうです。
プラチナサービスメンバーになる条件ですが、プレミアムポイントを年間50000ポイント貯めると会員資格を満たします。

ANA公式ホームページより引用 (https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/premium/overview/pre-service/)
ではプレミアムポイントとは何かという話ですが、皆さんご存じマイルと同じように飛行機に乗ると貯まるのですが、マイルとは全くの別物です。
プレミアムポイントは1回の搭乗(伊丹ー羽田)でだいたい500ポイント貯まるので、単純計算で100回の搭乗、つまり大阪と東京を50往復しなければならないということになります。
普通の大学生にはこんなに飛行機に乗るお金はありません。
じゃあ無理じゃないかと思うのが普通なのですが、そこを大学生だけが持っている特権を使ってクリアしようというのが今回の話です。
お金のない普通の大学生が上級会員資格(SFC)を手に入れる方法
ではどうやってこんな回数飛行機に乗るかというと、ズバリ、
就職活動をガチる
ということです。
言っている意味がよくわからない人もいると思うので簡単に説明します。
就職活動では企業説明会や面接を通して、各企業の本社に行くことが多くなります。そして、その時の交通費は企業側が負担してくれることが多いです。つまり、
「面接をしまくって自己負担ゼロで飛行機に乗りまくろう」
という話です。
就職活動において、面接は場数を踏めば踏むほど上手になります。面接のレベルを挙げつつANAの上級会員にもなれるのは一石二鳥ではないでしょうか。

- 自分の経験ではなく、あくまでシミュレーションになります。また、企業側もこれを知ったらいい顔をしないのは間違いありません。行う際は自己責任でお願いします。
- 飛行機の目的地は大企業の多い東京になることがほとんどです。そのため現時点で東京に住んでいる方は今回の方法を使うことが難しいと思います。
- 今回の計算はあくまでANA(全日空)の場合を想定しています。JAL(日本航空)の場合は上級会員資格の獲得条件が全く違うので注意してください。
では就職活動を通してSFCを獲得するにはどうすればよいのでしょうか?この記事では、SFC修行(この界隈ではこう呼ばれる)が可能な時期と行うにあたっての注意点、そして住んでいる地域ごとの必要搭乗回数をご紹介します。
SFC修行の時期に就職活動を合わせる方法
まずSFC修行を行う時期を確認します。獲得条件はこのようになっています。
1月~12月の間に50000プレミアムポイントを貯める
一方で、世の中の就職活動のスケジュールはどうでしょうか?

ワンキャリアから引用 (https://www.onecareer.jp/articles/3342)
図のように、大学3年生の5月~翌年2月まではインターンシップ、3月以降は本選考が始まり、4年生の6月くらいには内定がでるといったスケジュールが一般的です。
つまり、一般的な就職活動を通してSFCを獲得しようと思うと、
- 3年生の7月~12月までのインターンシップ期間で取り切る
- 3年生の1月~4年生の6月の間の本選考期間で取り切る
の二択だと思います。どちらも期間はおおよそ半年しかありません。正直これはかなり難しいと思います。
ではこの半年の制約をどう突破するかですが、私が思いついたのはこの方法です。
1~6月の本選考で内定をもらった後も就職活動を続け、7月以降は来年度卒業生向けのインターンシップに参加する
つまり、7月以降は次年度卒業のふりをしてインターンシップに参加するということですね。
こんなことできるのかという話ですが、休学中、就職浪人中などそれなりの理由は考えられます。企業側でそれを確かめる方法は基本的にないですからね。
さらに、もし嘘をついてインターンシップに参加しても、そのインターンシップを通して今の内定先よりもいい企業から内定を頂ければ本当に就職浪人してしまうという手もあります。
ただし、なんにせよ企業に嘘をつくことにはなるので行う際は自己責任でお願いします。
就活中のSFC修行をする上で知っておきたいポイント
次に航空券を購入する際の注意と効率よくプレミアムポイントを貯める方法を解説します。
購入する航空券の種類
まず航空券を買う時の注意事項ですが、購入する飛行機の運賃は「フレックス」を選択しましょう。

普段みなさんが自費で航空券を買う時には最も安い券種である「バリュー」を選択する方が多いと思いますが、実は「バリュー」で航空券を購入してしまうと獲得プレミアムポイントが減ってしまいます。
実際、「バリュー」で購入した際は「フレックス」の0.8倍のプレミアムポイントしか獲得できません。
この20%の差が後々大きくなりますのでSFC修行をする場合は確実に「フレックス」で購入するようにしてください。
ここで注意ですが、一般的なSFC修行のサイトでは購入種別を「プレミアムクラス」にするのが一番効率が良いと書かれています。実際そうなのですが、就職活動において「プレミアムクラス」での移動は交通費精算の対象外となることが多いので購入の際は気を付けてください
効率よくプレミアムポイントを貯める方法
次に効率よくプレミアムポイントを貯める方法ですが、ズバリ「北海道、九州といった遠方の企業にエントリーする」です。
このブログの初めに「SFC獲得には計100回の搭乗が必要」と書きましたが、あくまでこれはすべての搭乗を伊丹ー羽田にした場合の計算です。
この羽田の部分を、新千歳や仙台に変更し飛行距離が伸びた場合は獲得プレミアムポイントが増えますので、より少ない回数でSFCを獲得することができます。
伊丹ー羽田の場合獲得プレミアムポイントは560ポイントですが、伊丹ー仙台の場合は792ポイント、伊丹ー新千歳の場合はなんと1332ポイントです。

各搭乗区間のプレミアムポイント獲得数はこちらのサイトで確認できます。
なるべく地方の企業を中心にエントリーして効率よくプレミアムポイントを稼いでくださいね。
各都道府県別の必要搭乗回数の計算
では最後にあなたの住んでいる主要な都道府県別にどのくらい飛行機に乗る必要があるかを計算しましたので参考にしてください。
大阪
大阪の場合は先ほどの例にも挙げた通り、伊丹ー羽田のフライトでプレミアムポイントを560ポイント獲得することができます。
つまり、50000 ÷ 560 ≒ 90 となりますので、計90回、羽田を45往復という計算になります。ひと月4週と考えるとだいたい1週間に1度は東京に行く計算になります。
そう考えるとかなりハードですね。。。上述した通り、東京以外の企業にもエントリーして効率よくポイントを貯めたいです。
札幌
あなたが札幌に住んでいる大学生の場合、大阪住みの学生と比べてSFC修行がかなり楽になります。
新千歳ー羽田のフライトでは1020ポイントを貯めることができるので、必要搭乗回数を計算すると、50000 ÷ 1020 ≒ 49 となりますので計49回、つまり羽田を25往復ということになります。
だいたい二週間に一回東京に行く計算ですね。
札幌の大学生の皆さんは、大阪や福岡の企業を狙うことでさらに効率よくポイントを貯めることができます。札幌ー福岡は驚異の1760ポイントです。
福岡
福岡に住んでいる大学生の皆さんも札幌同様かなりSFC修行が楽になります。
福岡ー羽田のフライトでは1134ポイント貯まりますので、50000 ÷ 1134 ≒ 44 なので計44回、羽田を22往復で達成できます。
こちらも頻度で言うと二週間に一回東京に行くイメージです。
まとめ
以上、大学生だからこそできる就職活動を通したSFC獲得について解説しました。
今回の内容をまとめると以下の通りです。
- 6月に内定が出た後も就活を継続しインターンシップに参加することで飛行機に乗る機会を増やす
- 購入する航空券の種類は必ず「フレックス」を選択する
- なるべく遠方の企業にエントリーし効率よくプレミアムポイントを貯める
自分でお金を払わずに好きなだけ飛行機に乗れる機会は、人生において就活中しかないかと思いますのでトライしてみるのはいかがでしょうか?
何度も言いますが、あくまで今回の記事は計算上という話で、私が実際に行ったものではありません。実際のプレミアムポイント積算率などはご自身で再度確認されることをお勧めします。また、企業の交通費を使うという少しグレーなやり方ですので行う際は自己責任でお願いします。