【コスパ最強!? 秋田大学国際資源学部の強みと就職先】

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この記事のまとめ

  • 日本で資源学を学べる大学は秋田大学を含めて4大学のみ
  • 非常に強い専門知識が身に付き、就職活動に有利
  • 大学の偏差値からは考えられないような大手企業にも多数就職
目次

国際資源学部の強み

国際資源学部の強みですがズバリ、資源学を勉強できるということです。

ではなぜ資源学を勉強できることが強みなのでしょうか?

実は資源学を学部から勉強できるのは日本で、北海道大学、九州大学、早稲田大学、秋田大学の4大学だけなんです!

日本最高難易度の東京大学や京都大学でさえ学部のうちから資源学を学ぶことはできません。そのため、秋田大学国際資源学部の就職実績は北大や九大と引けを取らないものになっています。

では国際資源学部ではどのような勉強ができるか見ていきましょう。

秋田大学国際資源学部で学べる学問

秋田大学国際資源学部には以下3つのコースがあります。

  • 資源政策コース
  • 資源地球科学コース
  • 資源開発環境コース

各コースについて見ていく前に、まずは学部の名前にもついている「資源」について説明します。

資源とはなにか?

資源と一言で言っても様々な意味がありますが、学問の上での資源はこのように考えてもらえるとよいと思います。

石炭、石油、天然ガスといった化石燃料や金、銀、銅、リチウム、鉄といった金属

石油は何年も前から「あと50年しかとれない~」と言われていますよね。ただしこの残り50年という数字は現在見つかっていて掘ることのできる石油の量だけで、実際はまだ見つかっていない油田がたくさんあります。その油田をどのように見つけるか、どのように効率よく掘るかを研究できるのが秋田大学国際資源学部です

資源政策コース

資源政策コースは基本的に文系の学生が行くコースで、経済、政治、法律を学びながら資源分野と関わっていきます。

ただ、そう言われてもよくわからないのでガリウムという金属を例に挙げたいと思います。

ガリウムは半導体の材料として用いられており近年需要が増加していますが、現在日本に供給されているガリウムの約60%が中国産です。これはつまり中国が日本に輸出をストップすると日本の半導体製品は全く作れなくなるということになります。

日本が輸入するガリウムの国別割合 (JOGMEC鉱物資源マテリアルフロー参照)
中国
57%
ロシア
10%
台湾
10%
その他
23%

このような事態にならないよう、政治や法律の面から資源の輸入を支える方法を学ぶのが資源政策コースです。

資源地球科学コース

資源地球科学コースは理系の学生が行くコースで、化石燃料や金属資源が地球内部でどのような仕組みで生まれるかを勉強するコースです。

石油がどのようにしてできるがわかっていれば、石油がどのような地形で生まれるかがある程度わかります。その場所を調べることで、まだ見つかっていない石油を見つけることができます。

この業界ではこのように資源の成因を調べる専門家を「地質屋(ちしつや)」と言います。後述しますが、地質の専門家は世の中に少なく様々な場面で重宝されるため、就職が強いことが特徴です。

資源開発環境コース

資源開発環境コースは理系の学生が行くコースで、化石燃料や金属資源をどのように掘るか、どのように利用するかを勉強するコースです。

一つ前に説明した資源地球科学コースは資源を見つけることに特化した学問ですが、この資源開発環境コースは見つけた資源をどのように掘るかを勉強します。

せっかく石油が見つかっても、その石油を掘る技術がなければ意味がないですよね。資源開発環境コースはこのような石油や金属資源の掘り方を勉強できる日本有数の大学です

資源地球科学コースの紹介で地質の専門家は少ないという話をしましたが、資源の掘り方がわかる専門家はさらに少ないです。ですのでこのコースも卒業後の就職がかなり強いことが特徴です。

国際資源学部の就職先

それでは各コースの就職先を見ていきましょう。なお情報は秋田大学のホームページを参照し令和4年度卒業の学生のものをまとめました。

資源政策コース

・JKホールディングス(株)・ TDK(株)・ 岩谷産業(株)・ エクシオグループ(株)・ 住友大阪セメント(株) ・日鉄鉱業(株)・(株)ミルボン ・Abalance(株)・ELJソーラーコーポレーション ・MMCリョウテック ・SCSKニアショアシステムズ(株) ・伊藤忠エネクスホームライフ東北(株) ・(株)建通新聞社 ・(株)ドーコン ・(株)フレックス 宇都宮営業所 ・(株)マーキュリー ・千住金属工業(株) ・日本コムシス(株) ・フルヤ金属 ・三菱商事RtMジャパン(株) ・ワールドインテック ・(株)エクストリンク ・東京海上日動火災保険 ・国家公務員(仙台出入国在留管理局) ・国家公務員(法務省)・ 陸上自衛隊  

この就職先を見ると、資源政策コースの就職先はあまり資源分野とは関係がないものが多いと感じます。

ただしその中でも、TDK(株)、岩谷産業(株)、エクシオグループ(株)、住友大阪セメント(株)、日本コムシス(株)、東京海上日動火災保険などは東京証券取引所のプライム市場に入っており、資源政策コースがグローバルに活躍する人材を輩出していることがわかります。

資源地球科学コース

資源地球科学コースですが、こちらの就職実績には大学院である資源地球科学専攻(修士)の実績も含みます。

・(株)大林組 ・住友大阪セメント(株)・鉄建建設(株) ・日鉄鉱業(株) ・JERA・ 川崎地質(株) ・北村化学産業(株) ・日鉄鉱コンサルタント(株)・(株)ダイヤコンサルタント ・(株)青木商店 ・日本基礎技術(株)・ 新潟大学・ 警視庁・八幡平市役所・ 由利本荘市役所・岩手労働局・DOWAホールディングス(株) ・JR東日本(仙台)・ 住友金属鉱山・太平洋セメント(株) ・豊田通商(株)・応用地質(株)・三井金属鉱業(株)・HRS(株)・(株)ダイヤコンサルタント・国土防災技術(株) ・(株)アサノ大成基礎エンジニアリング

これをみると理系ということもあり、やはり資源政策コースよりも専門性を活かした就職をしていることがわかります。

住友金属鉱山や日鉄鉱業などといった鉱山会社や大林組や鉄建建設などの建設会社は、大学で学んだ地質の知識がそのまま業務に生かせる「地質技術職」としての採用かと思われます。

東証プライムの企業も(株)大林組、住友大阪セメント(株)、鉄建建設(株)、日鉄鉱業(株)、DOWAホールディングス(株)、JR東日本、住友金属鉱山(株)、太平洋セメント(株)、豊田通商(株)、三井金属鉱業(株)と多いです。

おそらくこれらの企業は平均年収が優に800万円を超えるでしょう。この就職先と秋田大学の偏差値を考えると、こんなにコスパの良い大学はなかなかないと思います。

資源開発環境コース

資源開発環境コースですが、こちらの就職実績には大学院である資源開発環境学専攻(修士)の実績も含みます。

・太平洋セメント(株) ・エクシオグループ(株)・ 住友金属鉱山(株)・ 古河電気工業(株)・ (株)テクノプロ・IT・ ANA沖縄空港(株)・ J&T環境(株)・ 伊勢化学工業(株) ・(株)一条工務店 ・(株)ミックナイン・(株)J-POWERハイテック ・(株)大気社・ クボタ環境エンジニアリング(株)・ 三友プラントサービス(株)・ 総合地質調査(株)・地熱エンジニアリング(株)・ドリコ(株)・ ランプの宿(株)・(株)PKUTECH・金属技研(株)・東京ガスエンジニアリングソリューションズ(株)・日本原燃(株)・富山地方法務局・東京国税局出光興産(株)・エクシオグループ(株)・住友金属鉱山(株)・ 日輝ホールディングス(株)・東邦亜鉛(株)・日特建設(株)・JFEエンジニアリング(株)・JFEテクノリサーチ(株)・東洋エンジニアリング(株) ・日軽情報システム(株) ・(株)リスペクト・ 鉱研工業(株)・ 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構・Geological Survey Department of Zambia

資源開発環境コースも資源地球科学コースと同様、自分の専門性を活かした就職が多いのかなという印象です。

企業の種類も様々で、鉱山会社、建設会社、エネルギー会社などの分野で技術職として採用されています。

このうち東証プライム企業は、太平洋セメント(株)エクシオグループ(株)住友金属鉱山(株)古河電気工業(株)出光興産(株)東邦亜鉛(株)日特建設(株)JFEエンジニアリング(株)東洋エンジニアリング(株)です。

就職実績まとめ

ここまで各コースの就職実績を見てきましたが、一般的な国立大学と比較すると秋田大学国際資源学部の就職は比べ物にならないほど強いことがわかりました。

例えば先ほどの就職先でよく出てきた、住友金属鉱山(株)という会社ですが、この会社に就職する人の半分以上は旧帝大クラスの大学です。しかしその中に秋田大学が食い込むことができています。この理由がまさに秋田大学で資源学を学んでいるからなのです。

しかし残念なことにこの就職実績は全国の先生や高校生にまだ広まっていません。ただ、裏を返せば競争相手が少ないと考えることができます。

もう一度言いますが、この偏差値帯で秋田大学国際資源学部ほど就職が強い大学はおそらくありません。間違いなくコスパ最強です。

この記事を見たみなさん、ぜひ秋田大学国際資源学部を志望校の選択肢に入れてみませんか?

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